児玉清さんと蔵書印
児玉清さんがお亡くなりになりましたね。
つい最近まで本当にお元気そうにTVに出ていたので驚きました。
ご冥福をお祈りいたします。
児玉清さんというと、1997年に全日本印章業組合連合会の「印章派」という冊子の中で
インタビューに応えていたのを覚えています。
たいへん読書家であったことがこの頃のTVでも紹介されています。
1997年のこのインタビューでは児玉さんの思い出の本として、松田瓊子著「紫苑の園」。
お姉さんが読んでいた少女小説で、中学生ぐらいの時、少女小説などを馬鹿にしていた
児玉さんがお姉さんをからかうつもりで読んで、ものすごい清純な物語に大感激し
涙がでた本だそうです。
オススメな本はロバート・ハリス著「ENIGMA」。
本とハンコの繋がりというと「蔵書印」です。
児玉さんは蔵書をたくさんお持ちですが、蔵書印は本当にいいものを手に入れたい
という気持ちが強くて作る機会がなかったそうです。
このインタビューの時に組合からプレゼントしたそうです。
この記事の児玉さんが蔵書印を捺している姿が素敵でよく覚えていたのです。
児玉さんはご自分で洋書を翻訳しながら読むそうです。
舶来の文字が並んだ洋書に日本古来の蔵書印を捺してあるのが洒落ていると思いました。
こんな風に蔵書印を捺せたら素敵ですね。
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